書初めとは、年が明けてから、はじめて毛筆で、書や絵をかく行事です
一般的に1月2日に行われ、書初めのほかに
吉書・試筆・初硯・筆始などとも言われています。
この書初めにはどんな由来があるのでしょう?
書初めの由来やうまく書くコツ・練習法などをまとめてみました。
書初めの由来
書初めは、宮中と一部の文人の行事から始まり
江戸時代には寺子屋の普及で庶民に広まりました
明治には、学校の授業で習字が必須となり、盛んになりました。
むかしは仕事始めが1月2日だった為、
書初めも1月2日に行われるようになりました。
元旦の朝に若水(その年初めて井戸からくんだ水)を使って
墨をすり恵方に向かって、詩歌や四字熟語を書いて
神棚や神前に納めたり、恵方の方角に貼ったりするのが恒例になっています。
この書初めで書いたものは、11日のどんど焼きの火で焼き
その炎が高く燃え上がると上達するといわれているそうです。
書初めをうまく書くコツ
まずはお手本をじっくりよく見ましょう!
じっくり見るのは、かき方をイメージする為です。
線の長さ、太さ・筆の入り方・はねや払いの向き・位置などを
頭の中に入れ込みます。
筆がかすれてしまわないように、1角書き終わったら墨をつけて
しっかり筆を整えます。
墨のつけすぎで、にじまないよう筆に墨をつけたら
すずりのしきりの部分で筆を少ししごいてから書きます。
名前もとても大切です
お手本にもあるように同じ位置から書き始め
大体等間隔で書くと良いですね。
書初めの練習方法
うまく書くコツがわかっても、それだけじゃダメですよね
やっぱり練習は必要です。
簡単な練習の仕方は、まず手本の文字があれば拡大コピーして
実際に書く大きさにし、上から文字をなぞって練習するとコツがつかめます。
次に、いきなり半紙に書き始めるのでなく、新聞紙などで練習しましょう。
バランスをとるのが大事なので、半紙の大きさにした新聞紙を
4回折り、4文字文の縦と横の中心をつくります
この線を参考にすると、バランスをとる練習が出来るんです。
まずは1文字ずつ、バランスをとって練習し
次に全体のバランスをとる練習をしていきましょう。
まとめ
書初めにはちゃんとした意味があったんですね・・・
小学生のころにこの意味を知っていたら
もっと考えて宿題をしてたのに・・・
子供たちに教える時は
由来から教えてあげると、宿題もはかどるかも・・・?
筆はなかなか上手に書けませんが、根気よく見守ってあげましょう。