お彼岸には、お墓参りをしますが
どうして、お彼岸にお墓参りをするかなど
その理由まで知ってる方はなかなかいません。
お彼岸とはどんな意味があるのでしょうか?
お彼岸とは
彼岸は、サンスクリット語の「波羅密多」(パーラミター)から来たものといわれ、
仏教の用語で、煩悩と迷いの現世である、此岸(しがん)にある者が、
「六波羅蜜」(ろくはらみつ)の修行を積むことで、
煩悩を脱し「悟りの世界」すなわち「彼岸」(ひがん)に到達することが出来るというものです。
太陽が真東から上がり、真西に沈む、昼と夜の長さが同じになる「春分の日」と
「秋分の日」の、前後3日で、計7日間を「彼岸」と呼びます。
この期間に、先祖供養をする事で、極楽浄土へ行けると考えられています。
私たちが一般的に使っている「お彼岸」という言葉は、
修行をして、悟りをひらくというよりも、
先祖供養の意味で使われています。
お彼岸にお墓参りをする文化は、日本だけの独特の風習になります。
ちなみに、お彼岸の中日、春分の日の意味は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」
秋分の日は「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」という意味でつくられたそうです。
お彼岸の期間
春彼岸…毎年3月の春分の日をはさみ、前後3日間合計7日間
秋彼岸…毎年9月の秋分の日をはさみ、前後3日間合計7日間
2016年 春のお彼岸の日程
彼岸入り…3月17日
中日…3月20日(春分の日)
彼岸明け…3月23日
それぞれの初めの日を「彼岸の入り」、終わりの日を「彼岸のあけ」と言って、、
春分の日と秋分の日を「お中日」といいます。
お彼岸の迎え方・準備
お彼岸を迎える準備
・お仏壇・仏具の掃除をする
・お墓の掃除をする
・供花やお供えをする
菓子・果物や、精進料理をお供えします。
「ぼたもち」と「おはぎ」は同じもの
どちらもお彼岸に欠かせない和菓子です。
材料・つくり方・見た目も同じものですが
季節の花にちなんで、名前だけ変わります。
春のお彼岸には牡丹にちなんで「ぼたもち」
秋のお彼岸には萩にちなんで「おはぎ」です。
お墓は、家族全員でお守りするべきもの。
お墓参りは、家族みんなで出かけましょう。
持ち物
※お墓参りの用意
・お線香
・ろうそく
・マッチ (ライター)
・お花・しきみ
・お供物 (お菓子や果物、生前好きだった物等)
・お掃除道具(タオル、ゴミ袋等)
お掃除
お墓参りに行ったらまず、お墓のお掃除。
雑草や、ゴミがをとり、綺麗にしてあげましょう。
・墓石は水をかけて、綺麗に洗い流します。
・水鉢・花立・香立ては、ゴミがつまりやすので丁寧に洗います。
・墓石の彫刻部分は、歯ブラシで汚れをやさしく落とします。
・綺麗に洗い流したら、タオル等で水気を拭きとります。
お供え
・お菓子や果物は、二つ折りした半紙の上に置きましょう。
・水鉢に新しい水を入れます。
・花立てに、供花を整え、お供えします。
まとめ
お彼岸は日本独自の風習だったんですね。
お彼岸には、家族全員でお墓参りをして、
先祖を敬いましょうね。