老後のお金って心配です。
国の年金だけでは心細いと考える方も多いと思います。
今回は老後の準備に有効活用したい
確定拠出年金についてまとめてみました。
確定拠出年金とは
確定拠出年金とは、2001年に登場した新しいタイプの企業年金で、
自分自身で将来の年金を準備する制度です。
今は、会社員や自営業者で、国民年金を納付している人が対象ですが、
来年からはさらに拡大される予定です。
まだ、制度に加入していない方も
老後の準備のために検討をオススメします。
確定拠出年金とは、公的年金を補完する制度で、
年金が支給されない60歳から64歳までの期間を補い
65歳以降の年金を、手厚くするものです。
公的年金の支給開始年齢が引き上げられたり
支給額の減少が懸念されたりする今は、
確定拠出年金は重要になってきたといえます。
確定拠出年金が登場するまで、同じような役割を果たしていた
企業年金は「確定給付年金」だけでした。
確定給付年金は、企業が年金給付額を約束していて、
その確定給付額にあわせて、
毎月の掛け金が、運用環境により調整されます。
一方、確定拠出年金は、毎月の拠出金が一定で、
年金として給付されるのは、運用結果によって変わります。
確定給付年金では、加入者は資金の運用に関して
注意を払う必要はありませんでした。
対して、確定拠出年金では、どの種類の商品を
どのくらいの割合にするかなど、運用に関する指示は
すべて自分で行い、結果に関しての責任も自分で負います。
企業型と個人型の違いは?
確定拠出年金には、企業が従業員のために提供する「企業型」と、
自営業者や職場に企業年金のない従業員が利用できる「個人型」とあります。
企業型の場合は、掛け金は会社が拠出します。
個人型の場合は、拠出金は自分で負担しますが、
拠出した金額は、小規模企業共済等掛金控除の対象として
差し引ける税制優遇を受けられます。
ただし、企業型も個人型も拠出限度額が決まっています。
また、2017年1月からは、個人型の加入対象者が拡大。
会社員や自営業者に加えて、公務員や確定給付金加入者、
専業主婦なども加入対象となる予定です。
確定拠出年金のメリットとデメリット
確定拠出年金のメリットとデメリットが気になりますよね。
【メリット】
・運用利益が非課税
確定拠出年金は色んな税制優遇があります。
特に、運用利益が非課税になることは大きなメリットです。
・転職時に年金資産の持ち運びが可能
転職時に年金資産が持ち運べる「ポータビリティ」というメリット。
つまり、いったん制度に加入すると60歳になるまで
生涯資産づくりを行えるということです。
【デメリット】
・原則60歳まで引き出せない
確定拠出年金は、老後の資金準備が目的です。
確定給付金は、退職時に一時金を受け取れますが
確定拠出年金は、原則60歳にならないと給付されません。
・最終受領額が確定されない
運用次第で受け取り年金額が異なるので、
今の時点で、60歳になったらいくらもらえるのかはわかりません。
わかるのは、現時点での積立額のみです。
まとめ
リスクは伴いますが、上手に運用すれば
老後の資金が増える可能性があるこの制度。
興味がある方は、詳しく調べてみてはいかがですか?