口の周りにプツプツと水ぶくれができる。
そんな顔のトラブルって憂鬱ですよね。
今回は「口唇ヘルペス」の原因や治療法、対処法についてご紹介します。
口唇ヘルペスの症状
口の周りに赤い水ぶくれができ、かゆみや痛みが気になる…。
それが「口唇ヘルペス」の一般的な症状です。
口唇ヘルペスは「単純ヘルペスウイルス」というウイルスが原因となっております。
単純ヘルペスウイルスは、感染力が強く、感染経路としては、
人との接触によって感染します。
直接的な接触の他に、ウイルスがついたタオルやグラスなどを介しても感染します。
そのため、親子、夫婦など親密な間柄で、感染することが多いのが特徴。
また、感染してもすぐには発症せず、何年も経ってから出ることもあります。
症状には段階があります。
まず、患部の皮膚がピリピリ、チクチク、むずむずするなどの違和感や、
かゆみ、ほてりを感じるようになります。
こうした前触れ的な症状の後、口唇や口の周りなどの一部が赤くなり、
しばらくするとその上に小さな水ぶくれができ、
患部に軽いかゆみほてり痛みなどを感じます。
水ぶくれはやがてかさぶたとなって、10日から2週間くらいで治ります。
また、口内炎の症状が出る場合もあります。
免疫力が低下すると症状が現れる
多くの人は、子供のうちに口唇ヘルペスに感染していると言われています。
60代以上では、ほとんどの人が感染しており、
20代から30代では約半数の人が感染しています。
年齢が高くなるにつれて感染率は高まり、
日本人全体の10人に7.8人がヘルペスに感染していると推測されます。
子供のうちに、単純ヘルペスウイルスに感染して免疫ができていると、
発症しても軽症で済みます。
逆に、大人になってから初めて感染した場合には、
免疫を持っていないために、高熱など全身症状が出る場合も。
その時の体調などの要因で、症状の程度は異なってきますが、
初感染と再発とでは、主に次のような特徴があると言われています。
初感染の場合
口唇や口の周り、口の中、歯肉などの広範囲に、
5ミリ程度の水ぶくれが多発します。
発熱を起こすことがある他、顎の下のリンパ節が腫れる強い症状が出ることもあります。
再発の場合
一般に症状が出るのは、口唇や口の周りの一部分に、
皮膚の赤みや水ぶくれの症状が現れます 。
その範囲は狭く、症状も軽くて済みます。
ウイルス活動の抑制が重要
口唇ヘルペスは、潜伏しているウイルスの
活動の抑制が重要となります。
早い段階で、口唇ヘルペスに気づき、治療開始すれば、
水ぶくれにならずに済む場合もあります。
また症状が出たら、早い時期、
できれば水ぶくれの出現から48時間以内に、
治療を始めると、治りが早くなります。
症状が軽ければ、軟膏で治療します。
症状が軽くない場合は、内服薬を併用する場合もあります。
ヘルペスの症状が治まっても、ヘルペスウイルスはいなくなったわけではありません。
ウイルスは知覚神経節の神経細胞にじっと潜んでいて、
活動再開のチャンスを狙っています。
残念ながら現在の医学では、潜伏しているヘルペスウイルスを、
完全に退治することはできないのです。
疲労やストレスの蓄積を避けて早期治療を!
口唇ヘルペスは、精神的・肉体的ストレスにより、
体力や抵抗力が落ちている時に再発することがあるので注意しましょう。
例えば次のようなケースです。
- 風邪で熱を出した時
- 疲労している時
- 強いストレスが溜まっている時
- 紫外線を受けた時
- 何らかの薬剤を服用した時
- 月経前
日常生活で気をつけたいのは、バランスの良い食事をとり、
十分に休息することです。
日頃から体だけでなく精神的にも健康的な生活を心がけてください。
何度も再発を繰り返してしまう人は、事前に再発した場合の対処法を、
医師と相談しておけば、 症状を抑えることも可能です。
水ぶくれの症状が出ている時はウイルスの量も多く、
感染力の強い時期です。
患部を触ったら、きちんと手洗いしましょう。
患部に触れて、他の部位を触ることで、その部位に感染することも。
また、患部の水ぶくれを破ると、症状が治るのを遅らせる他、
細菌に感染したり、後が残ったりすることもあるので、十分に気をつけましょう。
家族などにうつさないように、タオルの共用は避けましょう。
コップやグラスなどの食器も、ヘルペスの症状が出ている間は、
人と同じものは使わないようにしてください。
早期治療と感染の広がりを抑えるために大切なことです。
発症時の注意点
- 患部を清潔にする
- 水ぶくれを潰さない
- 他人への感染を防ぐ
- 早期治療
まとめ
いかがでしたか?
日本人の10人に7.8人がヘルペスに感染しているなんて、
初めて知りました・・・。
私も体が弱っている時や、疲れているときに、
口唇ヘルペスになってしまいます。
口に出来ると気になるので、
早く治すために、すぐに病院に!
そうすると、酷くならずに治りも早いですよ。