貧血は女性に多い病気で、めまいや息切れ、動悸などの症状がでます。
では、どうして女性は貧血になりやすいのでしょうか?
そのメカニズムや、治療方法などをまとめました。
原因はヘモグロビンの減少
貧血は、若い女性を中心にかかることが多い病気です。
めまいや疲れやすさなどの症状によって、
日常生活に支障をきたすこともすくなくありません・・・
なぜ、このような症状が現れるのでしょうか?・・・
貧血とは、血液の赤血球に含まれるヘモグロビンの量が減り、
全身が酸素不足の状態になることなんです。
どうしてそんな状態になるかというと、
要因は「鉄分」の不足から。
ヘモグロビンは鉄(ヘム)とタンパク質(グロビン)が結合したもの、
鉄が不足するとヘモグロビンがうまく作られなくなってしまいます。
鉄が不足する原因
1.月経や妊娠、出産
月経や出産の出血はもとより、
妊娠中は、胎盤の形成や、赤ちゃんの成長に鉄が必要であり、
出産後は、母乳に多くの鉄が含まれるため、
妊娠や育児中のお母さんは貧血になりやすいです。
2.鉄分不足の食事
鉄が多く含まれる、レバーや魚を食べないなど、
偏食や、ダイエットなどで鉄が不足します。
3.痔・胃潰瘍・ガンなど体内の出血
胃の病気があって、鉄がうまく吸収されないなども、
貧血にかかりやすくなります。
貧血の症状
ヘモグロビンの減少で、酸欠状態が起こると、
次のような症状がおこります。
・息切れ、動悸
・めまい、頭痛
・疲労感
・顔色が悪い、爪の異常
貧血の治療方法
貧血の治療は、足りない鉄を補う為の、鉄剤を服用しながら、
食生活を改善していくことが基本です。
食事では、鉄の摂取が重要ですが、
鉄だけとればいいわけではありません。
あくまでも基本は、バランスよく栄養をとること。
いろんな栄養があるから、健康な体が維持されます。
・鉄
鉄には、ヘム鉄と非ヘム鉄があり、貧血の予防には
両方欠かせません。
非ヘム鉄は、吸収がよくないため、
ヘム鉄と組み合わせて食べることが大切です。
ヘム鉄を多く含む食べ物
レバー/肉類/魚類
非ヘム鉄を多く含む食べ物
野菜/豆類/穀類/海藻/貝類
・ビタミンC
ビタミンCは、鉄の吸収を高める働きがあります。
ブロッコリー/イチゴ/キウイ/柿/菜の花/夏みかんなど
新鮮な野菜や果実に含まれます。
・ビタミンB群
ビタミンB6や、ビタミンB12などは、
造血に関わる栄養素なので、キチンと摂りましょう!
ビタミンB6を多く含む食べ物
胚芽米/全粒粉/くるみ/豆類/卵/鮭など
ビタミンB12を多く含む食べ物
レバー/肉類/魚類
・タンパク質
貧血の予防には、良質のタンパク質を摂ることも必要です。
タンパク質は、動物性と植物性、
いろんなタンパク源と組み合わせて摂るのが効果的です。
まとめ
貧血の予防には、1日3食きちんと食べること、
栄養が偏るファストフードや外食は控えることも大事です。
貧血は徐々に進行する病気なので、
症状がでたら、早めに病院にいってくださいね。