感染性の胃腸炎にはウイルスによるものと細菌によるものがあります
ウイルス性胃腸炎は、胃腸風邪とも言われ、細菌性のウイルスではありません。
冬季に流行するウイルス性の感染性胃腸炎について説明します。
ウイルス性胃腸炎とは
ウイルス性胃腸炎とは、ウイルス感染によって、胃腸に炎症を起こします。
主症状は下痢・嘔吐・発熱など・・・
ウイルス性胃腸炎の原因とされるウイルスは次にあげられるものです
ロタウイルス・ノロウイルス・アデノウイルス・アストロウイルス 、などがあり
発生時期や症状には、それぞれ違いがあります。
子供のウイルス性胃腸炎の多くは、ロタウイルスによるものが多く
大人の場合に多いのはノロウイルスです
ウイルス性胃腸炎はこの2種類がほとんどをしめています。
感染数が多い、ロタウイルスとノロウイルスについて…
ロタウイルスによるウイルス性胃腸炎は、乳幼児に多く
感染すると、嘔吐・下痢・発熱などの症状がでます、発熱は半日から1日
ロタウイルスに感染した人の便は、「白色便下痢症」と言い
お米のとぎ汁のように白いのが特徴です。
ノロウイルスもロタウイルスと同様、嘔吐・下痢・発熱になり、
嘔吐の回数は10回以上となる場合もありますが、症状の出方には個人差があります。
ウイルス性胃腸炎の治療期間
症状によって期間は異なりますが一般的に、ノロウイルスは2~4日間
ロタウイルスは2日~7日程度とされています
治療と言っても、ロタウイルス・ノロウイルスを始めウイルス性胃腸炎では、
坑ウイルス剤が無いため、行うのは対処療法のみになります。
下痢・嘔吐が続くと脱水症状になり、命の危険もあるので、水分を受け付けないほどの
下痢や嘔吐には点滴を行います。
本来、下痢や嘔吐は、体内に入ったウイルスを体外に排出するための働きなので
無理に止めたりはしませんが、1日に20回以上も下痢や嘔吐を繰り返す場合に
整腸剤や吐き気止めを処方する場合があリます。
ウィルス性胃腸炎の食事はいつから大丈夫?
ウイルス性胃腸炎に感染すると、最初の半日~1日くらいは、嘔吐や吐き気がひどく
食事もとれる状態ではありませんので、その間は無理に食事はせずに
症状が少し落ちついてきてから少しずつ段階をふんでいきます
まずは、水分を少しずつ数回に分けながら摂取するようにしてください
経口補水液やジュース・お茶などから試してみます
食欲が少しでたら、味噌汁やスープなどを摂取します
つぎに、もう少し回復したら、ヨーグルトやプリンや豆腐など、噛まなくても食べれるようなものを食べてみます
そうして、おちついたところで、柔らかいお粥やうどんなどを、少しずつ食べてみましょう
乳幼児の場合、ミルクや母乳は、そのままあげて大丈夫です。
まとめ
ウイルス性胃腸炎の症状がおさまった後でも、1週間くらいはまだウイルスが便に残っていて
排出される恐れがあります、 手洗いはきちんと行いましょう