イチジクは栄養が豊富で、ぜひ食べたい果物ですが、
味が苦手で敬遠する方も多いと思います。
もし生で食べるのが苦手な方は、甘露煮やドライフルーツなどを摂ることで、
生のイチジクと同じような栄養分が摂れます。
ところで「いちじくの甘露煮」をご存知ですか?
今回はイチジクの栄養や、甘露煮の作り方や使い方などをまとめてみました。
目次
イチジクの栄養や効能
イチジクには栄養がたっぷりです。
特に以下の栄養素が多く含まれています。
・カルシウム
イチジクのカルシウムは果実の中でも含有量がトップクラス!
カルシウムは、骨や歯を丈夫にし骨粗鬆症を予防します。
また、精神を安定させる効果や、筋肉をスムーズに収縮さる働きもあります。
カルシウムが不足すると、ストレスに弱い体になってしまいますよ。
・カリウム
イチジクはカリウムも比較的多く含んでいて、
血圧を下げる効果があり、高血圧や動脈硬化、
脳梗塞や心筋梗塞などの防止に役立ちます
・フィシン
イチジクにはフィシンという酵素も含まれ、
フィシンはタンパク質を効率よく分解してくれる酵素。
それに胃を丈夫にし、整腸作用があるので、
肉料理の時、デザートとして食べれば消化を促進します。
また、二日酔いに効果的。
お酒を飲んだ後にイチジクを食べると効果的です。
・エストロゲン
いちじくに含まれる植物性エストロゲンには女性ホルモンに作用して、
ホルモンバランスを整え、不妊、更年期障害緩和に期待が期待出来ます。
・食物繊維
いちじくに含まれるペクチン他食物繊維は、整腸作用に優れ、
下痢や便秘予防に効果的です。
その他に、切り口から出る白い液体にもタンパク質分解酵素が含まれ、
イボ取りなどの民間療法に使われたり
中国では、痔を治す特効薬として古くから利用されているそうです。
イチジクの甘露煮の使い方
イチジクの甘露煮は、シロップ煮やコンポートとはちょっと違います。
「シロップ煮」と「甘露煮」の違い
・シロップ煮、コンポート・・・水を100~200㏄に砂糖を入れて煮て、
洋酒、レモンで風味付けして、おやつやデザートとして食べるものです。
・甘露煮・・・砂糖、少量の酢、醤油を加え、水は入れずに、甘辛く煮ます。
おかずや、お茶うけ、お酒のおつまみとして食べます。
甘露煮の使い方に困っている方は・・・
イチジクの甘露煮をたくさんもらって困った・・・なんて方は、
私は、ヨーグルトに入れたりパンに添えたりして食べてます。
お菓子作りが好きな方は、パウンドケーキに入れたり、
他には、カレーを作る際に チャツネの代わりに細かく刻んで混ぜたり
お肉を焼いて、醤油・酒と細かく刻んだ甘露煮と汁を少し煮詰めたソースで絡めると
美味しいです、肉料理とは相性が良いですよ。
いちじくの甘露煮の作り方
【材料】(いちじく4キロで作った場合)
いちじく:4キロ
砂糖:1キロ
白ワイン:1カップ
お酢:3分の1カップ
【作り方】
1.熱湯でいちじくを2~3分茹で、ザルにあげて水けをとる
2.鍋に、白ワイン、お酢、砂糖(分量の3分の1)を加え、下地液を作る
3.下地液に、アク抜きをしたいちじくを入れて煮て、、
残りの砂糖は2~3回に分けて加え、弱火で1~2時間ほどゆっくり煮る
4.いったん火をとめ、冷やし、味をしみこませる
5.1~2時間ほど弱火でゆっくり煮、また火をとめて、そのまま冷やす
6.あとはお好みで、そのまま食べるか、また、1~2時間ほど弱火でじっくり煮る
簡単!!いちじくジャムの作り方
イチジクのジャムはとっても美味しい!!(人´∀`).☆.。.:*・゚
色も綺麗で香りも高く、とてもお上品な甘味です。
いちじくを買ったら、是非その日に作りましょう!
【材料】
いちじく:500g
砂糖:200g
レモン果汁(市販のものでも良い): 1/2個
1.いちじくを洗って皮をむき、1cmくらいの厚さにスライスします。
2.スライスしたいちじくを、ステンレス、または ホウロウ、耐熱ガラス鍋に、
水カップ1/2とレモン果汁を入れる。
3.砂糖も入れて強火にかけます。
水の量は果物の量で加減します。
4.強火から中火にして煮詰めます。
5.浮いてくるアクをていねいに、数回すくいます。
(鍋底を木杓子で混ぜると焦げ付かない)
いちじくが透き通るまで、煮詰めます。
6.20分間程度煮詰め、まったりして、透明感が出たら出来上がりです!
7.保存用の空きびんは、必ず煮沸してから使いましょう。
パンに、ヨーグルトに、ケーキに、アイスクリームに最高です。
秋の味覚をご一緒に!
火加減にもご注意!焦げ付かないようにしてください。
簡単!いちじくのきれいな皮むき方法!
【材料】
無花果(いちじく):適量
1.トマトの湯剥きと一緒!
サッと熱湯にくぐらせ、包丁と指で皮を挟み引くように剥くと、薄い皮だけがきれいに取れます。
2.煮る時間が短いと皮がしっかり剥けて青っぽく、少し長いともっと皮が薄く向けるので
皮の色が赤く残ります。
3.あとはお好みのサイズにカットして 調理してください。
POINT! 湯にくぐらす時間が長すぎると 皮も果肉もグズグズになってしまいます。慣れるまでは一度にたくさん茹でず、1~2コずつ茹でた方が失敗ありません。
茹でたら冷水に放ち 粗熱を取ってから皮を剥いてください。
イチジクの選び方と保存方法
イチジクの選び方
ぽってりと丸みがあり、付け根の切り口付近まで色付いている物を選びます。
また、表面の皮に張りがありしぼんでいないもの、傷や傷みが無い物を選びましょう。
イチジクは切ると白い樹液を出します。枝から切られた部分を見て、
切り口が新しいかどうかを見てください。
先の方に裂け目が出来始め、中の紅い花が見えてくるくらいが一番食べ頃の物です。
イチジクの保存方法
乾燥を防ぐためにビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室へ。
日持ちしないので、早めに食べきりましょう。
食べきれない場合は、シロップで煮てコンポートにしたり、ジャムにするという手もあります。
冷凍保存する場合は、解凍してから食べやすいように、
先に皮を剥いてからぴったりとラップにくるんで冷凍します。
まとめ
いかがでしたか?
とても栄養があり、健康効果も高いイチジクを
生で、ドライフルーツで、甘露煮で、
食生活に加えてみてはいかがでしょうか?