春になるとスーパーで、新玉ねぎを見かけるようになりますね。
やわらかくて、甘く瑞々しい新玉ねぎは、食べやすくていいですよね。
今回は、新玉ねぎの栄養や効能についてまとめました。
新玉ねぎと玉ねぎ
新玉ねぎと玉ねぎの違いは、見た目と辛味です。
一年中、いつでもスーパーにある玉ねぎは、
春まき、又は秋まきで栽培される「黄玉ねぎ」の品種になります。
見た目が茶色いのは、表面を乾燥させて、保存性を高めるためで
その後、出荷されます。
それに比べて新玉ねぎは、春が旬の「白玉ねぎ」の品種になり
みずみずしくてやわらかで、甘みがあって、辛味が少ないことが特徴です。
新玉ねぎは、瑞々しいので乾燥には向いていません、玉ねぎに比べ日持ちがしないのです。
新玉ねぎと玉ねぎの栄養素に違いはなく、違いは最初にもあげたとおり、見た目と辛味だけなので、栄養素は同じです。
なぜ春になると新玉ねぎが注目され、人気があるのかというと
生で食べるのに向いてるからですね。
新玉ねぎは辛味が少ないので、生で食べると玉ねぎのシャキシャキした食感と甘味が堪能できます。
玉葱の栄養・効能
玉ねぎは、色んな野菜の中でも、最も糖質が高く、果糖・ブドウ糖・ショ糖が同量含まれ、
糖類のほとんどがエネルギー源として消費されます。
その外に、カリウム、亜鉛、リン、ビタミンB1、B2、Cなどが含まれています。
注目すべき成分は、玉ねぎの刺激成分である硫化アリルなどのイオウ化合物です。
玉ねぎを切った時に涙がでるのは、硫化アリルが原因。
硫化アリルは、加熱すると、とっても糖度の高いプロピルメルカプタンという物質に変化します。
このため、玉ねぎを加熱すると甘くなります。
・高血圧や糖尿病に
硫化アリルは、血栓やコレステロールの代謝を促進するので、
血液がサラサラになります。
この作用で、高血圧、糖尿病、動脈硬化、脳血栓、脳梗塞などの予防効果があるのです。
・疲労回復、精神安定に
硫化アリルがビタミンB1と結合すると、ビタミンB1の吸収を促進します。
ビタミンB1は、糖質を素早くエネルギーに変え、そのエネルギーは脳神経を活発にさせてくれます。
エネルギーが不足すると、疲労、食欲不信、不眠などの症状がおこります。
ビタミンB1を多く含む食品と一緒に料理し摂取すると、上記症状の予防に効果大なのです。
・食欲増進に
硫化アリルは、胃の消化液の分泌を高め改善し、食欲を増進させる作用があります。
硫化アリルは、加熱に弱いので、効果を期待する場合には、生食するのが一番です。
・がん予防に
玉ねぎには、ケルセチンという、ポリフェノール成分が含まれていて、
ケルセチンは、外皮に多く含まれています。
ケルセチンには、抗酸化作用があり、活性酸素が引き起こす病気の予防になります。
また、ケルセチンには、摂取した脂肪の吸収を抑制するはたらきがあり、
ダイエットにも効果があります。
・玉葱の民間療法
玉ねぎには、発汗作用・解熱作用があるので、
風邪のひき始めなどには、玉ねぎをたっぷりと使ったスープや
味噌汁を飲んで寝ると、汗が出て熱が下がります。
また、咳や痰をしずめる効果もあり、
玉ねぎの絞り汁を、5~6倍にお湯で薄め、うがいをすると症状がやわらぎます。
・高血圧に
玉ねぎ茶・・・玉ねぎの皮を煎じて飲めば、高血圧に効き、毛細血管を丈夫にします。
・不眠解消に
玉ねぎの成分は、神経を安定させる効果があります。
きざんだ生の玉ねぎを、ガーゼに包み、枕もとに置くと、安眠効果があります。
玉ねぎの選び方
玉ねぎは頭の部分から傷んでくるので、
頭をさわってみて、しっかりしてるものを選びましょう。
押してやわらかいと、中が腐ってたり、傷がある場合があります
先の部分は、乾いていて細くしまりのあるものが良く
芽や、根の出たものは、水分や栄養分が少なく味も落ちるので気をつけましょう。
外皮は、乾燥してツヤがあり、かたく締まって重みがあるものが良いです。
皮が浮いてるものはNGです。
黄玉ねぎは、表面にキズなどなく、外皮が乾燥して
透き通るようなキレイな茶色をしているものを選びます。
赤玉ねぎや白玉ねぎを選ぶ時は、皮の美しさで選んでください。
赤玉ねぎなら、赤紫が鮮明なもの、白玉ねぎは、できるだけ白いものを選びます。
白玉ねぎの緑がかったものは、繊維がかたいのでNGです。
まとめ
玉ねぎには、これだけ多くの効果効能がありました。
年中ある玉ねぎも、春先の新玉ねぎも
玉ねぎには、栄養や効能がとてもたくさんあるので
積極的に、食事に取り入れたいですよね。