私たちの腸の中には色んな種類の腸内細菌がいます。
いつまでも、健康で若々しく過ごしたければ、
善玉菌を優位にしなければいけません。
今回は腸内フローラの仕組みについてまとめました。
腸内に住む細菌
腸内に住む細菌たちは、3割しか素性がわかっていませんが、
大別すると、善玉菌、悪玉菌、日和見菌、の3つに分けることができます。
善玉菌は、私たちの頼れる味方で、
腸に届いた食べかすを「発酵」させて、健康づくりに役立つ物質を生み出したり、
病原菌の繁殖を抑えたり、免疫細胞を活性化してくれたりします。
それに対して、タンパク質や、アミノ酸を「腐敗」させ、
硫化水素や、アンモニアといった有害物質をつくってしまうのが悪玉菌。
そして、素性のわかっていない菌をまとめて日和見菌(ひよりみきん)といいます。
日和見菌は、良い方にも、悪い方にも働くことがあって、
勢力の強い方になびく性格です。
善玉菌、悪玉菌、日和見菌のバランスは、
2:1:7ですが、
悪玉菌に日和見菌がなびいて、善玉菌に勝ってしまうと、
腸内環境は一気にダメな状態になります。
常に、善玉菌が優勢になるように腸内フローラのバランスを保つことが大事です。
腸は賢い!
第2の脳と呼ばれる腸はスゴイのです。
・脳の指令なしでも動く
脳死になっても腸はすぐには機能が止まらずに動きます。
脳の指令に頼らす動く神経を持っているのは腸だけです。
・脳に並ぶ情報ネットワーク
腸の外側は、網タイツのように神経繊維の束で覆われています。
その数、約1億個にものぼる神経細胞が、
24時間休まず複雑な情報処理をこなしています。
・体の事を考える
夜更かししたり、暴飲暴食をすると、
腸は正直に体に良くないと判断し、
便秘や下痢で警告をしてくれます。
・食虫毒菌から守る
食中毒菌を誤って口にしても、腸は守ってくれます。
下痢や嘔吐といった行動は、「すぐに体外へ出せ!」と
腸が判断してくれるおかげです。
・やる気、幸福感
腸内細菌は、「幸せ物質」といわれるセロトニンやドーパミンの元を作り、
腸と脳は、血管を通じて物質をやり取りし、
自律神経で直接的につながり、互いに影響をあたえあっています。
腸内フローラを活性化
腸が喜ぶ食事や生活習慣をつけましょう!
食品の選択は、腸内環境に直接効きます。
プロバイオティクスとは、生きたまま腸に届き、
良い作用をもたらす善玉菌を含んだ食品のこと。
ヨーグルトや納豆、味噌などが発酵食品の代表です。
発酵食品と一緒にとりたいのが、食物繊維やオリゴ糖。
これは、善玉菌の大好物です。
逆に悪玉菌を育ててしまうのが、高脂肪・高たんぱくの食事です。
お肉を食べるなら、その3倍のお野菜を摂りいれましょう。
生活習慣では、夜、睡眠はしっかりとって、
あさは、朝日をあびて、体内時計をリセットし、
コップ1杯の水を飲み腸を覚醒させましょう!
そして、トイレ習慣をつけます。
また、ストレスをためると腸のダメージは大きいので、
日々のストレスは持ち越さないようにしましょう!
腸内フローラの活性化には運動も欠かせません。
ウォーキングなどを取り入れて、インナーマッスルを鍛えましょう!
まとめ
いかがでしたか?
善玉菌が増えると、健康促進、老化防止、美肌、免疫力アップなど
いいことだらけです。
腸内フローラは、健康寿命を左右するので、
毎日気をつけて、良いバランスを保ちましょう!